さて、実生を始めようと思ったとき最初にぶつかるのが「何を準備すればいいの?」ってこと
道具も種子の入手先も、最初はわからないことだらけだと思うので、今回は僕が実際にやっている播種前の準備を丸ごとお伝えしようと思います
種子はどこで買う?

種子の入手先は簡単なところで主に3つ
• seedstock
• plant brothers
• メルカリ
結論からいうと最初はseedstockが一番おすすめです
理由はシンプルで、人気のショップだからよく売れてよく入荷される、つまり種子の鮮度が高くて品質が安定してるんです
種子は鮮度が発芽率に直結するので、最初の一歩はseedstockから始めるのが無難だと思います
最初から発芽率が低い種子を掴んでしまうと、やる気が削がれちゃいますからね
播種に必要な道具を揃えよう
播種に必要な道具はこちらです
• 育苗トレイ
◎ 赤玉土(安いやつ)
◎ 軽石
• ゼオライト
• マグァンプ(中粒)
◎ ベンレート(殺菌剤)
• メネデール
• 500mlのペットボトル
• トイレットペーパー
• ピンセット
• 爪楊枝
• 霧吹き
• 透明な下敷き
• ヒーターマット
◎マークは必須、それ以外は何かしらで代用が可能だったり絶対に必要という訳では無いものです
実生に使う育苗トレイ
12穴だったり36穴だったり最初から蓋がついてるものだったりと、色んなタイプの育苗トレイがあります
どれも良い所と使いにくい所がありますが、結局一番使いやすいのはこのサイズのコレ

沢山蒔くにしても何を蒔くにしても万能です
種子の数が10とか20粒程度ならプレステラなどのプラ鉢でも大丈夫です
僕も播種数が少ない時は省スペースの為にプレステラ90を使ってますし、発芽後の成長が早い品種を蒔く時もプレステラ90に一粒だけを播種したりと愛用しています

播種時に使う用土について
結論から言うと無機用土なら正直何でも良くて、ある程度の保水性がある用土で「無機質」の資材ならちゃんと発芽する温度、湿度を確保すれば発芽します
なんならキッチンペーパーの上でも発芽します
とはいえその後の管理もありますし、せっかくなら健康的に早く成長して欲しい!
となるとやっぱりある程度は用土も考えるべきなので、ここについてはまた別の記事で詳しくお伝えしようと思います
とりあえず準備としては、上記の準備するものの一覧で紹介した「赤玉土」「軽石」「ゼオライト」があればオッケーです
ゼオライトが無ければ赤玉と軽石だけでも問題は無いです
注意点としては赤玉は高品質で有名な三本線じゃなくて、比較的安価な赤玉を選ぶことです。高品質なものを選ぶと表土として使う細かい赤玉が作れなくなります
あとは優秀な緩効性肥料「マグァンプK」の中粒があると、成長に勢いがつきます

ベンレート水和剤
実生家だけでなく多くの植物愛好家が常備している殺菌剤で、種子の殺菌に必要な殺菌剤です
播種後のカビの発生を抑制することができるので、必ず1箱購入して常備して下さい
1箱に0.5gに小分けされた袋が10袋入っているので、大量蒔きしなければ十分な量です
播種する為に必要なその他
他にも色々なものを一覧で紹介しましたが、ここからは必須という訳ではないけどあったら便利!というような道具などを紹介していきます
透明な下敷き
透明な下敷きは保湿のために育苗トレイに乗せて使います
僕も最初の頃はサランラップを使っていましたが、霧吹きのたびに外してまたかけるのが地味に面倒なので、下敷きの方が使いやすいです
下敷きじゃなくてもダイソーとかで売ってる透明のカードケースでも大丈夫です。透明のプラスチック等の素材で、育苗トレイに蓋ができれば問題ありません
トイレットペーパー
トイレットペーパーは種を蒔いた後に被せて霧吹きすることで保湿できます
しかも水で溶けるから何度も霧吹きしてると自然に溶けて消えてくれるので、播種する際に愛用する人も多くいます
この方法考えた人、マジで天才!
ただ僕の場合は全体に被せるんじゃなくて、細かく刻んだトイレットペーパーをなかなか発芽しない種子にだけ被せるようにしています

これはもう発芽した様子ですが、こんな感じで発芽しなかった種子にトイレットペーパーを被せて保湿することで、発芽を促すことができます。先に発芽した子が成長しているのにずっと蓋をしていると成長を阻害してしまうだけでなく、最悪取り返しのつかない事になります
なので、しっかりとした保湿をしておいて、ある程度発芽してきたら蓋を外し、未発芽の種子にはトイレットペーパーで保湿する
というやり方をしています
ピンセット・爪楊枝
爪楊枝は種子を土の上に置くときに使っていて、小さい種子を指でつまむのは難しいのでピンセットで摘んだ種子を土の上に突いて落とす時に使っています
小さな種子が濡れているとピンセットにくっついてなかなか離れてくれない時があるので、ちょんちょんっと突いて落としますが、爪楊枝じゃなくても突けるものなら何でも良いです
500mlのペットボトル
500mlのペットボトルはベンレート水を作るのに使います
ベンレート水和剤は0.5gに小分けされていて、1000倍の希釈にするには500mlのペットボトルがちょうどいいんです。袋からサラサラとペットボトルにベンレートを入れて、水を入れて振ればベンレート水の完成です
このベンレート水に種子を浸して消毒をします
霧吹き
霧吹きは播種後の消毒と表土の湿度を上げるために使用しています。
種は常に湿った状態にしておきたいのと、ベンレート水を霧吹きすることで種子がカビにやられてしまうことを防ぐことができるので、蓋を開けて確認する度にシュシュッと霧吹きをしています
アガベ種子は僕の中でカビ難いイメージがありますが、油断するとカビは発生しますし、アガベ以外の種子(特にパキポディウム系)はよくカビるので、ベンレート水の霧吹きは必須として暇があればシュシュッとしています
ヒーターマット
だいたい3月末から4月中旬は種子の蒔き頃と言われていますが、25~30℃で管理するアガベや塊根植物の種子にはまだ寒かったりすることがあります。特に夜中はそこまで気温が上がることは無いので、温度を一定に保つために必要なのが「ヒーターマット」です
ヒーターマットはその名の通り植物を温める為に育苗トレイなどの下に敷いて使うのですが、冬場の温度管理にも使うことができるので持っておいて損は無いかと思います
僕は安価なものを使っていますが、本当に温度が保たれているのかなど不安な方はちゃんとしたメーカーのヒーターマットがオススメです
安価なものには無い温度調整や設定温度の維持ができるので安心です

播種前の種子処理
道具が揃ったら、種を蒔く前に殺菌と浸水をします
種子を買うと小さいジップロックに入った状態で届くと思うので、そのままジップロックの中にベンレート水を入れて殺菌と浸水を同時にやっちゃいます。別の容器を用意しなくていいので楽です

たまに袋に穴が開いていることもあるので、不安な方は種子とベンレート水が入ったジップロックを紙コップ等に入れておくと、万が一漏れてしまったときも安心です
浸水時間は僕の場合は約12時間程度を目安にしていて、種子にしっかり吸水させることで発芽のスイッチが入りやすくなります
メネデール
発芽率をさらに上げる為にベンレート水にメネデールを加える人も多いです。植物の活力剤なので、発芽を後押ししてくれると言われています。慎重派な人や絶対に発芽させたいと気合入っている人は是非試してみてください
ちなみに僕は前処理の段階ではあんまり使ったことないです

まとめ
準備するものをまとめるとこんな感じです。
• 種子はseedstockから買うのがおすすめ
• 道具は必須なものが揃えばとりあえず良し
• 播種前はジップロックのまま約2時間浸水
次回は【播種用土〜播種編】として、発芽用の用土の作り方についてお話しします。育成用土とは全然違う話になるのでお楽しみに


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